韓国留学日記Vol.1 『共同制作プロジェクト』

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初めまして城西国際大学メディア学部2014期生石毛奈美です。

4回という短い連載ではありますが、私が大学4年間を通して力注いだ「韓国」というキーワードを元に書きます。

第1回は私が3年生の時に携わった城西国際大と韓国:東西大学の共同製作映画「コッチばぁちゃん」についてです。

このプロジェクトの感想として今思い出して言えることは一言「辛かったけど意義のある経験」でした。

私は大学2年の後期から半年間休学して、韓国に語学留学していました。帰国してから韓国語に触れ合う機会が無いと思っていた時に共同制作のプロジェクトを聞きこれは運命だと思い直ぐに参加を決意しました。

私自信映画の撮影自体が初めての体験で最初は不安ばかりでした。期待と不安でいっぱいだった私の担当は韓国語という特技を生かした“通訳担当”になりました。

主な業務は、台本の韓国語訳。韓国側との連絡担当、主役への日本語指導、現場での通訳係と韓国語を使う機会が多く嬉しかったです。

しかし、喜んでいたのもつかの間でした。本番が近づくに連れて出て来る専門用語と学校では習わなかった単語の数々と文法。更に釜山訛り。韓国語レベルが当時中級序盤の私は語学力の限界を感じ辛かったです。

 そんな中始まった鴨川での泊り込み撮影。最初は両国の学生の間でかなりの距離感がありました。言葉がわからないから頼み事もできない。何をやればいいのか聞くこともできない。という問題が発生し、ここで自分が両国の橋渡し役をしなければという使命感が強く働きました。

そこで自分に出来る事は何かと考え、両国の意見も聞いてそれをなるべく反映させる事でした。でも撮影で忙しい中でコミュニケーションを取る時間がなく2日3日と経ちこのまま終わってしまうのかと思いきや、所々で拙いながらも頑張って喋っている日本語が聞こえてきたのです。韓国チームから積極的に動いてくれたのです。これをきっかけに日本チームも韓国語を使うように。

「〇〇って、なんていうの?」この質問がくる度にわたしは嬉しさでいっぱいでした。撮影の合間にふざけ合ったり、撮影中は助け合いながら真剣に挑んでいる姿を見受けられるようになり私もホッとしました。

1週間という短い間でお互いがお互いを理解して歩み寄ろうと言う姿は、この現場だけでは日韓関係にも通じる事ではないでしょうか?

この撮影を通して私ができた事はほんのわずかな事だったと思います。

自分の思い通りに行かない事や力不足を感じたおかげでさらに韓国語の向上が必要と感じただけではなく、こんな関係を作るために自分に何が出来るのか更に経験をつままなければならないと感じました。

この経験は辛いこともありましたがそれ以上に「発見、再確認、向上」と良い影響も手に入れました。

(これがきっかけに2度目の韓国留学を決めたと言っても過言ではありません。)

この撮影を頑張った仲間達と私たちを指導してくださった先生方、協力してくれた沢山の人は感謝しきれません。ありがとうございました。

 

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