メディアレジェンドとは?
大学内外で活躍している学生の紹介をしています。メディア学部で学んでいる学生の中には、
役者や歌手として2足のわらじで活躍していたり、様々な世界大会に出場し入賞している学生がいます。
このような大学内外で活躍する学生にインタビューをし、活躍の様子や学業との両立、多忙な日々の中で学ぶ意義を紹介します。
Q.自己紹介をお願いします。
メディア学部4年の吉田翔です。ニチエンプロダクションに所属し役者として活動しています。
Q.事務所に入ったきっかけは?
当時4歳だった僕の両親が共働きで、家に1人には出来ない為、おばあちゃんと一緒に居る事が多かったのですが、その時おばあちゃんが歌のレッスン教室に通っていて、よく一緒に付いて行ってました。ある時、レッスン教室に貼ってあった子役募集のポスターをたまたまおばあちゃんが見て、「うちの孫も入れようかしら。」と言ったのが、きっかけです。
Q.デビュー作品はなんですか?
事務所に所属した当初は、再現VTRやエキストラとしての出演が多く、きちんと覚えていません。覚えている大きな作品としては、2008年に放送された『エジソンの母』(TBS)でのクラスの生徒として、『柿沼速太役』として出させていただいた作品がデビュー作であり、自身初の連続ドラマ出演作品になりました。
Q.様々な作品に出演されていますが役作りはどうなされていますか?
台本をしっかり読んでキャラクターを理解することです。現場に行って監督さんとどんな演技をするのか相談したりして役を作っています。たまに監督さんから「ここのシーンの時どう演技する?」みたいな質問を受けたりするので、僕の意見を言って採用されることもあります。監督さんとの話し合いで役を作っているかもしれません。
Q.以前出演されていた「俺のスカート、どこ行った?」(日本テレビ)ではどのように役作りをされましたか?
多くの学生役の中の1人ということで出させていただきましたが、周りのみんなが個性もしっかりしている子が多く、その中でどのようにしたら良いのか悩みました。スタッフの皆さんと学生役の皆さんと顔合わせ兼衣装合わせがあり、衣装は制服だったのですが、その他の自分達の持ち道具は、自分達で選んで欲しいと言われました。
例えば 、登校する時に持ってくるバックやペンケース、衣装もカーディガンを着たり、メガネをかけたりなど、自由に選んで欲しいと言われました。自分の持ち道具を自分で選ぶというのは今まで無かったことなので、凄く戸惑い、これによって自分の性格などが決まるキャラクターが現れてくる瞬間だったので、どうしよう…となってしまいました。でも決めなければ自分の動きもセリフの言い方も変わるので、「僕の役はこういう感じなんですか?」というのを監督などと話しながら、じっくりと決めていき、スポーツ男子という設定だったので、制服はしっかり着て、リュックを背負ってくるという設定にしました。
Q.役者において大事にしていることは?
『感謝』
映画やドラマを撮影するにあたって、スタッフさんの力がないと、僕ら俳優は何も出来ないと思っているので、作品のために準備して下さるスタッフさんへの感謝を忘れないようにしています。
映画『ちはやふる-結び-』の撮影の時にスタッフさんだけでなく、エキストラさんも多く出演していただいて、「本当に感謝を忘れちゃダメだよね。」って、共演した新田真剣佑さんに言われました。
Q.芸能活動を通じて学んだこと
『コミュニケーションとつながり』
小さい頃から多くの人と関わっているので、コミュニケーション能力は高いと思います。一緒に共演する俳優さんたちよりスタッフさんとコミュニケーションを取ることがあり、別の作品の現場でも会うことが多く、つながりも大事だなと思うことがあります。
Q.城西国際大学に入学したきっかけは?
俳優をやっている上で、裏方スタッフさんのことは興味があったのですが、その中でも特にカメラが気になり、大学進学を決めるにあたり、作品を作るような大学に行きたいと思うようになりました。大学に行くなら座学よりも実習の多い大学が良いと思い、自分が求めている大学を探したら、城西国際大学メディア学部を見つけました。3号棟の地下スタジオや番組の制作ができそうなセットがあって、撮影している側は学ばないと分からないことに気づき、今までと違う世界だと思い決めました。
Q.学んで良かった科目
『映像制作』
映画やドラマ制作に関わりたい人は映像制作を取るべきだと思います。僕は主に撮影部に所属していて、撮影部さんの苦労やカメラワークの細かな指示や苦労を知ることができました。2年の時に日活撮影所のスタジオを使っての撮影で、雨降らしをするシーンがあり、カメラを水から守らなくてはならない為、カメラにビニール袋をつけたり、女優さんにピント合わせとかしなくちゃいけなくて大変だった思いがありますね。
Q.撮影部以外にやりましたか?
撮影部以外にも唯一やったのが演出部です。2年の後期の時に、演出部の中にも衣装担当や小道具担当、全体の撮影回しや、役者さんを現場まで誘導したり、スタンドインなどが演出部の役割で、僕は小道具担当をやったのですが、まずどういう小道具を用意するのか、どのタイミングで使うのかとても頭を使い、事前準備がとても大事な部署であるということに気づかされました。
撮影部では演出部のように、事前準備はありますが、準備をするという事が少なく感じていたので大変だと感じました。いざ撮影が始まっても何かが足りないということが起きてしまって…出来ればもうやりたくない部署かもしれないです…(笑)ですが、演出部さんがいないと現場が回らないので、演出部さんは凄いと感じた授業になりましたし、良い経験になったと今でも感じています。一番大変な部署だと学べた瞬間でした。
Q.映像制作以外にもやってよかった科目は?
『SNSの授業、PCの機能を知れる授業』(ビジネスアプリケーション)
SNSの授業だと、便利な面・危険な面を教えてくれて、実際にSNSを利用してここが面白いところだよ、こんな使い方だよというのを1から再確認出来る授業です。実際にSNSを使ってみて、自ら危険性を体感することも今後あると思いますし、自分の知らなかったことが意外と多く、それを知ることも出来る授業だと思います。
PCの授業は、WordやExcel、PowerPointなどの使い方が学べるので、大事な授業だと思います。自分達が社会に出た時に、撮影業界でも、普通の一般企業でも、PCがMacかWindowsという違いが起こるだけで、アプリケーションの機能は基本的に変わりませんし、PCを使う授業は自分の為に役に立つと思います。
Q.卒業後の進路は?
大学では撮影部として技術や制作などを学びましたが、カメラマンという道は今のところ予定はないです。卒業したら、俳優としてお仕事していければと思っています。俳優として正直どこまでいけるのか未知数ですが…やれるところまでやっていきたいです。カメレオン俳優である八嶋智人さんのような主役よりも名脇役、バイブレーヤーのようなポジションで活躍していきたいと思っています。「この役は吉田翔しかいない!」と言われる俳優になれたらと思います。
Q.高校生に向けてアドバイスはありますか?
『サークルに入るべきだと思います!』
僕のキャンパスは都内のキャンパスなので、運動系サークルなどはありませんが、映像系サークルはいっぱいありますし、映像系の中でも映画をやったり、ラジオをやったり、ちょっとずつサークルに違いがあるので、自分に合ったサークル探しをすると良いと思います。
もちろん、軽音サークルやダンスサークルもあります。さらにサークルに入っておくと、先輩や後輩など様々な人と繋がりを持てるので、今後の自分の仕事に繋がるような情報や、実際に先輩からお誘い頂き、現場に行くこともありますので、サークルはオススメです。この大学の特色だと思いますが、自主制作をすることが多いのでたくさん制作するべきです。THE大学生って感覚になります。
Q.高校生に応援のメッセージをお願いします!
『自分のやりたいことをやろう!』
自分のやりたいと思うことをやって欲しいと思います。大学生という最後の学生生活で、やりたい事をいっぱいして欲しいです。友達と旅行に行ったり、自主制作映画を作ったり、その一瞬一瞬が思い出になると思います。最後の学生生活を楽しんで欲しいです!
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