SDGsをテーマとしたフェス、「Earth Friendly Lives」略してEFLs。
11月12日に本番を迎え、出演してくださったアーティストの皆さんに
インタビューに答えていただきました!
皆さんがどんな思いで参加してくださったのか、
その他にSDGsに関しても聞いてみたので、どんなことを話してくれたのか楽しみですね♪
それでは、第5弾ご覧ください!
(今回はLIVE内で行われたフリートークの内容を記事にしています。)
林家はな平師匠 林家ぽん平
司会:司 林家はな平師匠:師 林家ぽん平さん:ぽ
司:落語はお金が絡んだ演目が多いと感じるのですが。
師:めちゃくちゃ多いです。お金ばかりかもしれないです。
特に大晦日の話とかがあって、昔は今と違って全部掛け金というか借金なんですよね。
今で言ったらクレジットカードと同じで、ものを買うという時の掛け金なんですよ。
あとで払うという形が多くて、月々月々、月の最後にお金を払うんですけど、
大体それを払えなくて次の月次の月って持ち越していくんですけど、
大晦日だけは店側もそれを持ち越したくないんですね。
一年分はせいぜい払わなければいけないっていう。もう首が回らなくなるっていう、
言葉がよくありますけど、そういう、まあ、1000円、2000円ならいいんでしょうけども、
それがもう何百万ってなっているわけですよ。
そうなった時にもう仕方がないから『文七元結(ぶんしちもっとい)』っていう話は
“娘が自分から吉原に身を売りに行く”っていうね、話があるんですけど、
それで“50両というお金をおとっつぁんが吉原からもらう”んだけど、
“その帰りに、今度別の身を投げようとしてる男に出逢っちゃって、
そいつはそいつで50両無くしたってっつって、身を投げようとしてる”んですよ。
それを50両あげて助けてあげるっていう、
“娘が身を売って拵えた50両をその人にあげちゃう”っていう話があるんです。
『文七元結(ぶんしちもっとい)』って歌舞伎にもなってます。
有名な話なんですけど、そういう話も結構多いですね。
司:意外といろんな幅の話もあるんですね。
師:そうですね。そういう意味で言うとSDGsに関しては、
広がりがあるようなテーマがもしかしたらあるかもしれないですね。
司:確かにそうかもしれないです。
師:貧乏ばっかりですからね、昔の人は。「貧困」と言う意味で言うと。
「貧乏長屋」って言うのが題材になった話もかなり多いので。
はい、そう言う意味ではね。
司:ちなみによく噂でお聞きすることなんですけど、
前座の方はお金に困っている人が多いと言う風に聞いたことがある。
師:そうですね、まさに彼が今前座を勤めて、、、
今何年くらい?
ぽ:そうですね、今年で4年目です。
師:だいたい4、5年は前座をやるので、まあ後1、2年はやると思うんですけど、
どうですか?
ぽ:そうですね、基本は寄席、浅草と上野と池袋と新宿にあるんですけども、
365日、やはり寄席がお休みではないので、毎日やっている。
師:1日いくらもらえるんですか?
ぽ:1日1000円ですね。
会場:ザワザワ
師:これはね、1000円というと皆さん驚かれるんですけど、
これは会社に就職したって考え方とちょっと違っていて、
丁稚と一緒で修行をしていると言う感覚になるので、1000円という形になるんです。
その代わり、もちろん1000円で本当に暮らせるかと言われたら
暮らせないんですね、どうやったって。
先輩方からのお小遣いがあったりとか、
相互の作用で色々成り立っているという世界ではありますね。
お小遣いがなかったらもしかしたら暮らしていけないぐらいね、、
ぽ:そうですね。
司:ところでぽん平さんは、もともと城西国際大学の卒業生じゃないですか。
師:何年くらい前?
ぽ:8年くらい前?
司:その時と今の生活で比べてみて、お金の方ってどうなのかなって。
ぽ:そうですね、今と昔だとだいぶ変わってしまっているので、
アルバイトと学業で両立させてた。
師:落語家は基本的にはアルバイトしちゃいけないんですね、
司:だめなんですね。
師:はい、どんなに貧しくなってもアルバイトしちゃいけないんですよ。
これは不思議な考え方で、役者さんとかお笑い芸人の人とか
アルバイトしながらとかやるじゃないですか。でも落語家はそれがちょっとご法度というか、
何となくいけない世界で。さっき言ったお小遣いで成り立っているって言いましたけど、
バイトしちゃうと、師匠が弟子を養えていないんじゃないかって
周りから思われちゃうんですよね。だからほんとにどんなに貧しくても
アルバイトとかせずにやらなきゃいけない。
でもそんなね、今の時代なんで、昔ほどひどくはないですよ。
昔は本当に雑草食べて生活してた人とかがいるような、
そんな世界だったと思うんですけど、そんな人はまず今いませんし、
何とかね、暮らしていると。
ぽ:そうですね、はい。
司:ありがとうございます。生活も安心安全でもう今大丈夫なんですか?
会場:笑笑
師:はい、もう今は安心安全です。
司:よかったです。
ぽ:僕はちょっと…笑
会場:笑笑
師:特にね、彼は僕らと違う世界というか、お父様が噺家であるし、
もう「貧困」という文字からは反対の生活…
ぽ:だから今日なんで呼ばれたのかなって笑
師:いや、そんなことはないんだけど笑
司:ではこれからぽん平さんは、どんどん大きくなっていかれて、
はな平師匠もこれからお金持ちになっていくということで
師:笑笑 貧困をなくそうじゃないんだ笑
司:お金持ちになっていこう!!って感じで笑
師:なるほど笑
司:今回のフリートーク以上とさせていただきます。
楽しいお話いっぱいありがとうございました。
師・ぽ:ありがとうございました。
最後に
いかがだったでしょうか?
落語の歴史とお金のお話を聞くことができた貴重な機会になりましたね♪
次回は『EFLs出演者にインタビューしたよ!! 第5弾』を紹介します!
12月12日まで、EFLs配信のアーカイブをYouTubeにて公開されているので
こちらの記事と合わせてお楽しみください!!!
EFLs配信アーカイブはこちら↓