ハンガリー民俗音楽第1回の講義を受けました。 講義は英語でしたが、引率の先生がその都度訳してくれたので、不安だったところも理解することができました。 講義では、なぜ人は歌うのかという話題からハンガリーの民俗音楽の歴史について、詳しく話を聞きました。 ハンガリーの民俗音楽は、アジアにもルーツを持つこともあってか、録音の技術が発明されるまでは西洋の五線譜の楽譜に書き起こすと雰囲気が変わってしまう、本来のものとは異なってしまうという問題点があったそうです。 そのような点で、音楽をそのまま伝えることができる録音機の登場は、音楽の歴史に大きな影響を与えたんだなと思いました。
民謡がクラシック音楽やジャズに昇華されて新しい曲が生まれていくこと、古いものをただ保存するのではなく、その時代に合わせて楽しむという考え方が私の中にはなかったので、とても興味深かったです。
(奥野日向子)
ペーチ大学での第1回目の授業は、ハンガリーの民俗音楽についてでした。ここで主に、文化とは何か、失われたり改変されたりした文化をどのように取り戻し後世へ伝えていくかといった内容を学びました。
私が興味深く感じたのは、音楽などの文化を「保存すること」と「アレンジを加えること」が同時に成立するという点です。私は、文化をそのまま保存したり人から人へ継承したりすることが文化を守ることに繋がると考えていました。しかしハンガリーでは、古くから伝わる民俗音楽をピアノやオーケストラ用に編曲したり、電子音楽やジャズの要素を取り入れてアレンジしたりすることで、それぞれの時代に合った楽しみ方がされていることを知りました。音楽は、現在を生きる人々の間に浸透し親しまれることで、生きた文化を継承できるのだと感じました。
明日の授業では、ハンガリーの民俗音楽で使われている楽器を実際に見ることができるそうなので、とても楽しみです。
(高橋彩奈)